
- 時間がなさすぎる
- 仕事・家事・自己投資のどれを重視すればいい?
- 仕事で、給与と時間のどちらを重視するか悩んでいる

世界的にも超多忙なMBA教授が著者の『「人生が充実する」時間のつかい方』は、忙しい現代人に、正しく時間を使う方法を教えてくれます
- 最適な自由時間は2〜5時間
- 自分と大切な人に時間を使うのが最優先
- 少ない時間でも、大切にできれば満足感を得られる
はじめまして。普段はメーカーで機械設計をしているベルと申します
この記事は、忙しいMBA教授が、幸せになれる時間の使い方を教えてくれる本『「人生が充実する」時間のつかい方』の書評になります

時間について考えるだけでも、充実した時間の増加につながります
『「人生が充実する」時間のつかい方』を読むことで、充実した時間をさらに手に入れましょう
この記事は、私の実体験も織り交ぜて書いてます
本の内容と違う解釈があることは、ご了承ください
このため、この記事を読んだ後は、ご自身で本を読むことをオススメします
この記事が、皆さんの悩みを解決する一助になれば幸いです
心身ともに疲れ果て、このすべてを果たして続けられるのか、きちんと考えなくてはいけないと悟りました
「人生が充実する」時間のつかい方
大切な人と重要なことだけに集中する
充実した時間を得るには、時間を把握し、大切な人と、真に重要なことだけに集中します
具体的な方法は、次の3つ
- 時間を記録する
- 誰かと一緒に過ごす
- 外出する
順番に解説していきます
時間を記録する

まずは1週間、1時間ごとに何をして、どんな感情だったかを記録します
記録することで、本当に楽しめる時間を把握するため
また、あなたの可処分時間も正確に知ることが可能

可処分時間がわかれば、理想の自由時間との差がわかります
理想的な自由時間は、1日の2〜5時間です
楽しい時間は可視化することで、本当に楽しい理由について、考えられるようになります
まずは、良い・悪い感情を、10段階評価で、1時間でやったことと一緒に、手帳に書き込むことで、時間を把握しましょう

私は時間の把握に、無印良品のバーチカル手帳を愛用しています
が、手帳でなくノートでも、記録できればなんでもよいです
私自身、時間の記録を4年実行した結果、充実した時間が増加しました
年間50冊の読書、ブログ収入1万円/月を達成
手帳に記録することで、常に自分の時間を見つめることになります
その結果、誰でも確実に充実した時間が増加します


さらに、時間を記録する習慣に加え、次の3つの手法を実践すると、より充実した時間が増加します
- 寿命を意識する
- 時間の支配権を得る
- 目的と無関係な行動はやめる
順番に解説していきます
寿命を意識する

寿命を意識することで、幸せを実感しやすくなります
理由は、残り時間を意識することで、その瞬間をより味わうことができるため
平均寿命で考えても、「自分の残り時間は長すぎる」と感じる方は、ライフステージの区切りで考えることも有効です
例えば子どもがいる方は、学校を卒業するまで
独身の方は、10年単位で考えてみると、いままで当たり前にしてきたことが、突然終わりを迎える可能性があることに驚きます

子どもと遊べる夏は、約10回しかありません
子どものいない方も、10年後も同じ環境の方は少ないでしょう
さらに、若すぎる・老いることで、限定的な時期にしかできないこともあります
このように、残り時間や期間限定を意識することで、”今”の大切さを実感できます

いまの日常が、幸せであることに気づいたのであれば、それを特別なイベントに昇華させれば、さらに充実した時間を作り出せます
例えば、週に1回子どもと散歩することを「子どもとの冒険」とイベント化
そうすると、そのイベントをさらに大事にしようと考えることができます
また、イベント化して、元の習慣に戻るのを防ぐために、たまに中止を挟みます
週1回だったものを2週に1回にするなど、不定期にすることで、そのイベントの貴重さをキープ可能
あなたに子どもがいるなら、あなたのキャリア40年のうち、子どもがあなたの家で暮らすのはわずか18年ほどしかありません。つまり40年の半分にもならないのです。そして夜中に起きて世話をしなくてはいけないのは、そのうちわずか数年です。
疲労困憊する時期も最高に幸せな時期も、驚くほどあっという間です。
「人生が充実する」時間のつかい方
時間の支配権を得る

時間の支配権を獲得することで、幸福感が増加します
時間を支配している感覚が強いほど、時間に対するストレスは激減するため

時間に追われて、ストレスを感じている方は多いと思います
逆に、時間を追う側になれれば、精神的余裕が生まれます
そして、時間の体感速度は主観で決まります
そのため、「自分は限られた時間ですべてできる」という自信があるほど、多くの時間があると感じることが可能

時間内にすべてができる自信は、運動で身に付きます
1日30分以上の運動で、自信が増加するとされています
運動することで時間をコントロールできる自信をつけ、時間の支配権を獲得しましょう
非常に多忙で時間がまったくない人でも、自身を持ち、健康的で、思いやりに溢れた状態を維持できるのです。
「人生が充実する」時間のつかい方
集中することで時間を追う側に立つ

時間のを追いかける側の人間になるには、集中状態になることが最適

”フロー”とも言います
フロー状態を作るには、次の習慣が効果的
- 週1回は何もしない日を作る
- 瞑想
- スマホから離れる
瞑想は、効果がわかりにくいため気が進まないかもしれません
そこで、シンプルに、夜眠るときに鼻から長めに息を吸い、長めに口から息を吐く
そして呼吸を意識するようにして、何回かやるだけで十分です
また、現状把握と、いまある悩みを深く考える時間を、1週間に1度確保しましょう
この反省する時間があると、”自分の時間”を認識できます
さらに、あなたの目的に似たことを成し遂げた先人や、尊敬する人の、人生における誇りと後悔はなにか聞くことも、充実した時間を増やすヒントを得ることができます
直接聞かず読書でもよく、同じ時間で何をしていたのかを知ることは、あなたにとって充実した時間を増やすことに繋がります
あなた自身が今どのように時間を過ごせば、のちに人生を振り返ったときに満足できるか参考
にするために、彼らの誇りと後悔がどこから来ているかも聞いてみましょう。次の二つは必ず質問します。
- 人生全体を振り返り、一番の誇りは何ですか?
- 人生全体を振り返り、一番の後悔は何ですか?
もしまだ時間があれば(当然ながら相手の時間に配慮したうえで)、次の質問をしてみるのもよいでしょう。
「人生が充実する」時間のつかい方
- これまでの人生で下した決断で一番重要だったのは何ですか?
- ブライベートとキャリアで葛藤があったことはありましたか? それはいつで、結局どうなりましたか?
- 予想以上に大切だったと気付いたことは何ですか?
- 予想したほど大切ではなかったと気付いたことは何ですか?”

統計的な結果は、人種年齢問わず、誇らしいことは、家族のことや、キャリアと家族の両立できたこと
後悔していることは、家族と充分な時間を過ごさなかったこと、人間関係の破綻、キャリアの可能性を追求しなかったなどです
目的と無関係な行動はやめる

長期にわたる目的を定めて、目的に無関係な行動はやめることで、充実した時間を最大化できます

目的は、数年・数十年という単位で考えることが推奨されています
理由は、人生全体を俯瞰したうえで、重要な行動に絞ることができるため
例えば、普通のサラリーマンの自由時間は、1日で6時間ほどです

睡眠8時間+仕事8時間+その他2時間=18時間
と考えます
ちなみに、睡眠時間だけは絶対に減らさないようにしましょう
この6時間で、やりたいこと・やらなければならないことをすべて実行することは、不可能です
そのため、あなたの目的に役立つこと、もしくは幸福になる活動以外は、やめる必要があります

やることを減らしても、時間の絶対量が増えるわけではないことは理解しておきましょう
また、まじめな方は「目的達成への努力を惜しみたくない」と考え、目の前の喜びを犠牲にしがち
その対策として、目的を達成できなくとも、目の前の喜びを避けられないようにします
例えば、平日の仕事後に遊びの予約を入れることで、遊びを避けられない条件にしてしまうなど
数年という規模で時間を見渡すと、日々そこまで焦って生きる必要などないと気付きます。
「人生が充実する」時間のつかい方
誰かと一緒に過ごす

誰かと同じ時間を過ごすことで、充実した時間が増加します

一人でゲームするより、友達とした方が、時間が経つのが早い経験がある方も多いのではないでしょうか
1週間に2回ほど、誰かに親切にするだけでも効果があります
さらに、畏敬の念を抱くことも、充実した時間の増加に繋がります
例えば、大自然に圧倒されることや、超大作の小説を読むことは、時間あたりの満足感が増加します

大自然に圧倒され、さらに超大作な、世界的ベストセラーSF超大作『三体』は、最適な小説かもしれません
本書で推奨されている、人との関わり・畏敬の念のどちらも備えた行動に、赤ちゃんと遊ぶことが挙げられています
子どものいる方は、積極的にコミュニーケーションをとることで、充実した時間を増やすことができます

一方で、誰かのために時間を使いすぎるのは、NGです
時間貧乏につながるため
自分の時間をすべて人に与えてしまう前に、覚えておいてほしい大切なことがあります。自分の生活が立ち行かなくなってしまうほど、時間を与えすぎてはいけないという点です。
「人生が充実する」時間のつかい方
外出する

外出することで、充実した時間が手に入ります

運動するのがベストですが、家から出るだけでも効果があります
同じ環境に居続けるよりも、リフレッシュも兼ねて外出するほうが、幸福度も向上します
週2〜3回の運動も含めて、毎日外出することを心がけましょう
嫌な時間は工夫する
仕事や家事など、好きになりにくい時間は、楽しくなるよう工夫します
具体的には、次の方法です
- 楽しい時間の要素を把握する
- 楽しい活動とセットにする
- 嫌な時間をお金でなくす
順番に解説していきます
楽しい時間の要素を把握する

目的を達成するための、しんどい時間を楽しくするには、次の4つの手順が有効です
- 楽しく感じる活動を把握する
- あなたにとって、嫌な活動を知る
- それぞれに共通して、満足感がある瞬間を探る
- 満足感が発生する条件を揃え、実行することで、楽しい時間に変換する
わたしの場合の、次のようになります
- ゲームやスポーツで、下剋上ができたとき
- 無駄に拘束時間が長く、自分のやりたいことが何もできないとき
- 共通して満足感があるのは、困難な課題を創意工夫で解決できたとき
さらに、「自分ひとりで達成できた」と強く感じるとき
条件を揃えることができれば、楽しさと、苦しくも有意義な行動を両立した時間を生み出すことが可能になります
完全に楽しくなるわけではありませんが、やる意味を知ることで、行動の負担を軽減できます
あなたの仕事の目的ーあなたが時間をつぎ込み、(嫌なものも含む)タスクに取り組む究極の理由ーを知ることで、モチベーションとやる気、充足感、満足感が維持できるようになります。
「人生が充実する」時間のつかい方
仕事は自分のやりたいことと繋げる

あなたにとって辛い仕事は、あなたが得意とすることで、やりたいことに繋がるようにすると、楽しい時間になります

会社員という仕事でなくとも、家事・育児でも同じです
まず、仕事をする理由から深堀します
給料のためという理由でも、さらに深堀して「なぜ給料がいるのか」「給料を手にして何がしたいのか」と、紙に書き出します
紙に書き出したことから、あなたの目的に一致することを見つけることができれば、嫌いな業務が、やりがいのある仕事に変貌します
また、職場に友達がいれば、楽しい時間に変わります
同僚とプライベートまで関わりたくないという方は、休日に一緒に過ごす必要はありません
ただ、気の置けない話ができる人がいるだけでも十分です
お金のかかるあらゆる人事プログラムも、従業員が築き上げた友情に比べたら、ほぼ何の役にも立たなかったということです。同僚の結婚式に出席を求められたり、子どものゴッドペアレントになるよう頼まれたり―従業員の離職を防ぐのは、こういうことなのです。会うのが楽しみな人が職場にいることで、そこへ戻るモチベーションになります。そしてその人のおかげで、職場での時間がより楽しく、満たされたものになるのです。
「人生が充実する」時間のつかい方
楽しい活動とセットにする

嫌な時間は、楽しい活動とセットにすることで、楽しい時間に変換可能

例えば、洗濯物を干すときだけ、Youtubeを見ても良いとするなど
仕事のように、行動を制限される場合は、業務内容に楽しさを見出す工夫が必要です
通勤でバスや電車に乗る方は、読書などして、有意義な時間を味わう
車通勤の方は、Audibleや音声学習など、嫌な時間を有効活用する意識を持つことで、充実した時間に変えることができます
ほんの少しの意図を持って取り組むだけで、一見するとごみ箱に捨てるような時間を、喜びに変えることができるのです。
「人生が充実する」時間のつかい方
嫌な時間をお金でなくす

お金でなくすことができる時間は、お金で解決するのが有効です
時間の節約にお金をかける人は、幸福度があがります

お金で解決できる嫌な時間は、できる範囲で解決していきましょう

お金で解決できる問題として、ロボット掃除機の導入が本当にオススメ
我が家の床掃除の8割は、ロボット掃除でなくなりました
ロボット掃除機に対応できないこまかいところは、ハンディ掃除機を使うことで、1週間の掃除時間は5分以下です
まとめ:大切な人と過ごし、行動を目的と一致させて幸せを最大化する

人生が充実する時間のつかい方は、次の3つ
- 自分の時間を把握する
- 大切な人と一緒に過ごす
- 辛い時間は楽しくなるよう工夫する
充実感のある時間を増やすことで、幸せになります
そして、幸せになることは、あなたの能力やモチベーションの向上
さらに、人にもやさしくなり、周りの人の幸せにもつながります
忙しい現代人は、時間を得るために効率を重視する方が大半です
しかし、時間を増やす手法である”効率”は、充実した時間自体は生み出しません
大切なのは”やりがい”で、自分の行動の意味を深く知ることが、充実した時間の獲得に繋がります
この充実した時間を獲得するためにも、『「人生が充実する」時間のつかい方』を読んでみてはいかがでしょうか
「よい人生を生きるにはどうしたらよいか」という問いへのこの結論は、本書で何度も繰り返し到達したものと同じです。愛する人のための時間を確保して、それを守りましょう。そしてその時間は、気を逸らさず全身全霊でそこにいましょう。携帯電話はしまいます。当然ながら人間関係には時間がかかります。でもそれだけの時間を投じる価値は、間違いなくあります。
「人生が充実する」時間のつかい方