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- 親として不安がある
- 1歳児の育て方を知りたい
- 子どもが1歳になる前に、知っておくべきことを学びたい
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『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』は、これから子育てが始まる、あなたの不安を解消してくれます
- 大人には理解できない、子どもの行動はすべて成長のため
- 子どもの成長に適した、環境設定が親の役目
- 子どもが一人で生きていく力をつけるには、助けすぎない
『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』は、こんな人にオススメ
- 子どもの育て方を知りたい
- これからの子育てが不安
- 良い教育方法を知りたい
はじめまして。普段はメーカーで機械設計をしているベルと申します
この記事は、0~3歳の子供に最適な育て方を教えてくれる『0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!』の書評になります
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本書で子どもについて知ることで、不安が解消できました
子どもは0~6歳においては、変化が大きいです
そのため、この記事も1歳ごとに、本書の内容を分割して書いています
この記事は1歳編です
この記事を読む前に、全年齢共通の情報も書いているので、ぜひ0歳編からお読みください
この記事は、私の実体験も織り交ぜて書いてます
本の内容と違う解釈があることは、ご了承ください
そのため、この記事を読んだ後は、ご自身で本を読むことをオススメします
この記事が、皆さんの悩みを解決する一助になれば幸いです
「子どもはどのように成長していくのか?」、これを知っているかどうかで、子育ては大きく変わります。
どんな時代になっても「一人で生きていく本当の力」を、自分で獲得できるように、親は見守ろう。そして、一人でできるように手伝ってあげよう。
これが、モンテッソーリ教育の子育てです。
0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!
1〜2歳期に親がやるべきこと
1歳児の子供が成長するために、親がやるべきことは次の3つ
- 会話のきっかけを与える
- 子どもが歩くサポート
- 教具の準備
順番に解説していきます
会話のきっかけを与える
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言葉を理解している様子ならば、子どもに「〇〇はどれ?」と質問してみましょう
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まだ子どもが話せなくても、試しに声をかけてみましょう
言葉を話すには、子どもに発話するきっかけを与えることが、有効です
その理由は、言語には次の3段階があり、モノを認識している状態は”あと少しで話せる”段階になるため
- 見たことがある
- 見た目も名前も知っているが、言えない
- 見たことがあり、知っていて、名前も言える
言葉を理解している兆候は、「〇〇はどれ?」と問いかけ発音せずとも、指をさす・手渡す場合
これが第2段階にあたり、しばらく質問し続け、正解が続くようでしたら、「これはなに?」と、親が教えてもらう側に回ってみましょう
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問いかけたときに、反応が無くても、厳しく指摘するのは絶対にやめましょう
「○○って言ったでしょ!」と注意するような答えはNG
子どもが歩くサポート
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子どもが立ちはじめたら、たくさん歩いてもらいましょう
そのためのサポートをするのが、親となるあなたの役割
理由は、”歩く”ことを上達してもらうため
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さらに言うと、たくさん手を使ってもらうため
脳は手を使うことで発達します
そのためには、二足歩行で手を自由にする必要があります
二足歩行を安定してもらうには、歩いて体幹を鍛える必要もあります
ベストは、歩く⇔しゃがむを繰り返すこと
子どもは、立ち上がってすぐの頃は、まだ上手に歩けません
転ぶこともありますが、子どもが一人で歩けるようになるためにも、できるだけ歩いてもらいましょう
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親御さんであるあなたも、一緒にたくさん歩きましょう
「歩く」を優先順位1位に持っていく
0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!
靴は履きやすいモノがベスト
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立ち上がり、1歳を過ぎたら、次のような靴を準備しましょう
- 軽くてやわらかく、通気性がよい
- 履き口が大きく、ベルトタイプで着脱が容易
- 左右の違いがわかりやすい
- 足がやや深めに入る
- つま先が若干反り上がっている
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0歳は、裸足がベスト
靴を履く時期が近づいてきたら、靴下の準備もしておきましょう
子どもからすると、最初は靴を履く意味がわかりません
そのため、快適な靴でなければ、靴を履いてくれなくなります
履くべきと理解してもらうためにも、着脱しやすく、履き心地の良いものをプレゼントしましょう
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最初の方は、靴の左右のちがいもわかりません
左右同じようなデザインの靴は避けましょう
サイズは、つま先に0.5センチ余裕があるものがベスト
足首をしっかりと支えてくれる靴だと、歩行も安定します
靴の履き方
靴の履き方は、ゆっくり見せてあげると、呑み込みが早いです
子どもにとって、靴を履くのは難しい
説明するときは、動きを止める
動いている時は説明せず、ひとつひとつ丁寧におしえてあげましょう
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一度で理解できなければ、中断させず、同じところをやってみせてあげましょう
ひとりで履けるようになるには、時間がかかるので、根気強く待ちましょう
※自分で履く努力をしている時は、見守ること
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靴ではありませんが、家の玄関が高すぎる・低すぎる場合は、子ども似合った低い腰掛けも準備してあげましょう
子どもにとっては、なぜ靴を履かなくてはいけないのかもわからないのです。素足のほうが心地よく、歩きやすいからです。
ぜひ、隣に座り、スローモーションで、楽しそうに履いて見せてあげてください。その姿を見て、靴を履くということを少しずつ理解していきます。
0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!
教具の準備
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子どもの集中力・発想力を鍛えるために、教具を準備します
それぞれの目的と、材料は次の通り
集中力を鍛える
- 落とす:
100円ショップの貯金箱、おもちゃのコイン - 押し入れる:
綿棒の空きケース、毛糸の玉 - 通す:
キッチンペーパー立て、ヘアゴム(飲み込まないよう、太いもの) - 刺す:
100円ショップのビン(蓋に小さな穴が開いたもの、もしくは開ける)、カラフルなストロー - ひも通し:
穴が開いた玉、太い紐 - フックかけ:
100円ショップのバナナかけ、S字フック
発想力を鍛える
- つまむパズル:
木の板にイラストを描く・その形に切る - シール貼り:
小さな丸いシール、シールの形に合った部分がある絵(コピーしておくと、繰り返し使えて良い)、シールの台紙を捨てる受け皿 - 洗濯バサミ:
洗濯バサミ、ブックエンド - トング:
トング、毛糸の玉、受け皿
→ピンセット(トングクリア後):
ピンセット、黒豆、石鹸受け - ねじる:
空きビン、缶の箱 - ジャンク品遊び:
ジャンク品のオーディオ、キーボード、携帯 - コマ回し:
コマ - ねじ締め:
太めのボルト・ナット(木がよい) - スリコギ:
すり鉢、スリコギ、ごま、のり、ふりかけ - あけうつし:
計量カップ2つ、黒豆(片方の計量カップにいれる)
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洗濯バサミは、つまむのが上達したら、洗濯のお手伝いをお願いするのも効果的
トングは、手の形が握る→ペングリップになることが目標です
すべて準備するのは難しいかもしれませんが、材料は100均で揃えて、手作り可能
たくさんの教具を揃えて、子どもが存分に没頭できる環境を提供してあげましょう
自分でチャレンジして、自分で誤りに気づき、自分で何度もやり直して、自分で成功にたどり着く。だからこそ「自分はできる」という自己肯定感が生まれるのです
0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!
教具を並べる棚・運ぶトレイも準備
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教具が増える前に、教具を並べる棚・運ぶトレイも準備できれば、なおよいです
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棚は、子どもがつかんで立ち上がるので、安定感のあるものにしましょう
横幅70センチ程度で、4段のものが、成長を考えるとベスト
理由は、棚に並んでいる教具を選ぶ行為を通して、自ら選択する規律を身につけるため
さらに、トレイを使うことで、教具を運び机の上で教具を使う
使った後は元に戻す、という規律も鍛えられます
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棚の奥には、教具の元の場所がわかるよう、教具の写真を貼っておけば、元の場所に戻しやすくなります
机・イス
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教具を使う時のために、次のような机とイスを準備します
- 高さ40〜45 cmの机
- 高さ20〜25 cmのイス(座って足が着く高さ)
- ホワイト単色など(汚れがわかりやすい色)
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1歳6ヶ月くらいから、使い始めましょう
誤った使い方をしたら、跡がついて気づきやすい、白系単色のものだと、子ども自身で誤った使い方に気づくことができます
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派手な模様やキャラクター物は、気が散るので非推奨
子ども一人で、静かに取り組めるよう、壁に向けて机とイスを設置してあげましょう
子どもは強制的に座らせて座るものではありません。自分のやりたいお仕事をするには、どうやら座ってやったほうが良いらしい!と気づけば自ずと座り出すのです。”
0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!
使い方を伝える
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環境が整備できたら、それらの使い方を、次のことを意識して教えましょう
- ゆっくりした動きで見せる
- 子どもが早くやりたがっていても、最後まで見てもらえるようお願いする
- すべて見せてから、やってみるか聞く
- できなければ、中断させずに、もう一度やって見せる
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「やらない」と言った場合は、やらなくてよいです
誘い方は、「○○ちゃん、一緒にこのお仕事してみない?」と本人の意思を聞き、尊重します
やるときは、教具の場所と名前を、最初にはっきりと説明します
机の上で使うことと、元の場所に戻すところまで見せてあげることができれば、子どもが最後までやりやすくなります
子どもは、大人が普段している行動に、8倍ほど時間がかかります
また、5感を並列に動かすことにも、慣れていません
そのため、動いている時は話さず、話している時は動かないようにします
説明するときは、子どもの利き手側に座り、子どもから見えやすいことを意識しましょう
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子どもが「もう一回やる」と言ったら、気が済むまでやらせてあげましょう
繰りかえすことは、集中し始めており、成長する最大のチャンス
「もう、そのお仕事は何回もやったから、こっちの新しいのやってみたら?」
「面白そうだね、お父さんも一緒にやろうかな?」
これは繰り返しを邪魔してしまう言葉です。
繰り返しやり始めたら、できる限りそっと集中を途切れないように静かに見守る。
これが、ワンランク上の子育てです。
0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!
イタズラを放置するのはNG
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1歳児になると増え始める、大人からはイタズラに見える行為は、きちんと止め、場合によっては叱りましょう
基本的には、子どもの行動を止めるのは、大人の都合である場合が多いです
しかし、危険なことや、他人に迷惑をかける行為は、きちんと伝える必要があります
イタズラを止めた上で、代わりとして、教具を使って没頭してもらうことで、イタズラ防止につなげましょう
まとめ:教具を使ってぐんぐん成長してもらおう
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身体をうまく使えるよう、教具をどんどん使って、成長してもらいましょう
1歳はイタズラが増える時期ですが、それは身体を成長させるための行為
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親としては、イタズラをされるのは困ります
そのため、ただイタズラを止めるのではなく、代わりに教具を準備してあげましょう
教具があれば、イタズラを阻止しつつ、子どもの成長も促進でき、一石二鳥
たくさんの教具を準備して、やって見せて、子ども自身で成長できる環境を整備してあげましょう
おまけ:やってはいけない大人行動
子どもにできることが増える反面、親として、やってはいけないことも出てきます
- せかす
- 代わりに大人がやってしまう
- 中断させる
- ほったらかす
どれも、大人の都合でやってしまいがちな行動です
しかし、子どもの行動にはすべて意味があり、集中や、身体の成長には欠かせないことです
危険なことは、危険ではないことで代用する
大人の都合で急ぐときは、親が代わりに頭を下げるなど、大人にできることをしてあげましょう
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とはいえ、大人もひとりの人間です
無理な時は無理と、ある程度わりきることも重要
自由を保障した上で見守ることと、放任するのとではまったく次元が違います。
わが子の本当の力を伸ばしたい!そう思うのならば、大人の都合で指示をするのではなく、わが子自身の成長を信じてじっと見守る。思わず何か言いたくなってもグッとガマン!
その瞬間の積み重ねが、将来のわが子の大きな力となるのですから。
0~3歳までの実践版 モンテッソーリ教育で才能をぐんぐん伸ばす!
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この記事を読む前に、全年齢共通の情報も書いているので、ぜひ0歳編からお読みください