はじめまして。普段はメーカーで機械設計をしているベルと申します!
このページではOrientの定番ダイバーズウォッチ最新モデル『Mako 40』をご紹介します

Orient『Mako』は、カラーバリエーション豊富で何色にするか悩む…

この悩みを解決するためか、2023年に今までにないカラー展開で、さらに小型化したものが発売されます!
新しいデザインが個人的に好みだったので、詳しく調べて、この記事にまとめました
この記事の内容
- 2023年に発売されるOrient『Mako』の今までと違うところ
- 発売予定日
目新しい色味のダイバーズが欲しい方も、この記事を読んでOrient『Mako』に興味を持っていただければ幸いです!
Orient『Mako』はどんな時計?

『Mako』はOrientを代表する、歴史あるダイバーズウォッチです
元をたどれば1960年代からダイバーズウォッチモデルは存在し、『Mako』として販売開始されたのは2004年とのこと
過去販売された『Mako』は2度モデルチェンジされており、『Mako Ⅱ』、『Mako Ⅲ』も販売されています
そして2023年に3度目?のモデルチェンジを果たしました
今回ご紹介するのは、歴史あるMakoシリーズの中でも最新モデルとなったOrient『Mako 40』です
Orient『Mako 40』の今までと違うところ

今までの『Mako』とはデザインがガラッと変わりました
理由は、デザインコンセプトを大きく変えたためのようです
新作の特長は、タウンユースやファッションアイテムとして人気が高いダイバーズデザインに新たな展開をもたらす、”コンパクト”、”シンプル”、”ライト(軽快感)”をテーマにしたスタイリングです。
「Orient」からダイバーデザインシリーズに新しいサイズとデザインの『Orient Mako 40』が登場(2023年8月2日) | ニュースリリース | エプソン (epson.jp)
Orient『Mako 40』で変わったところ
- ケース径41.8mm→39.9mmとコンパクト化
- 豊富にあったカラーバリエーションがたった2色展開に
- 曜日を含めたデイト表示は日付表示のみ
今回のモデルチェンジで、これだけ『Mako』の特徴が変化しました
サイズが一回り小さくなり、カラーバリエーションはなんと2色のみ
しかも黒と白だけと言う、今までの『Mako』と比較したらかなりフォーマルなカラーリング
さらにデイトも日付表示のみになり、非常にシンプルなダイバーズウォッチへと変貌しました
この変貌ぶりを、デザイン・サイズの観点から深堀してみました
あんなにカラーバリエーション豊富だった『Mako』から色が消えた⁉

『Mako 40』のカラーバリエーションは、黒と白の2色展開のみ
理由は、新しいデザインコンセプト”シンプル”のためと思われます
以前は最低10色はあった『Mako』が、たったの2色になったのは驚きが隠せません
『Mako Ⅲ』→『Mako 40』のカラーに関する変化
- 文字盤色は黒or白のみ
- 回転ベゼルも無塗装
- 唯一色が残っているのは針の先端のみ
カラー変化を見ると、色味を減らすことに注力されたのが感じられます
しかし、完全に色味をなくしてしまうとダイバーズウォッチとしても、今までの『Mako』のコンセプトも失われてしまう
メーカーがそう考えたのか、唯一、針のみ色が残されています

個人的に、白文字盤に黄色の針のデザインは非常に新鮮
針以外にカラーがまったくないため、この針の黄色がかなりいいアクセントになっていて、全体のデザインが引き締まっているように感じます
コンパクトになった『Mako』


ケース径が41.8mm→39.9mmと2mm近く小型化されました
デザインコンセプトの”コンパクト”が背景にあるためでしょう
りゅうずが物に当たらないようについていたりゅうずガードもなくなり、徹底的にミニマルなデザインにこだわった印象を受けます
上の図からもわかる通り、明確に小さくなっていることがわかります
たった2mmですが、腕時計のサイズ感で2mmは、大きく印象が変化します
Orient『Mako40』の惜しいところ
『Mako40』になって大きく変わりましたが、逆に「なぜそこは変わっていない?」というところもありました
今回のモデルチェンジで、「そこも変えてほしかった…!」と感じたところをいくつかご紹介します
厚みは前作から変わっていない
『MakoⅢ』の厚みは12.8mm
『Mako40』の厚みも12.8mm
そう、変わっていないのです
デザインコンセプトに”コンパクト”とありますが、コンパクトになったのは径のみ
厚みはコンパクトになりませんでした

ここから下の、厚みを薄くできなった考察は、個人の単なる推測です
径方向に小さくする方法はいくつか考えられます
- パーツの配置を変える
- サイズを小さくする
どちらも非常に大変なのは、同じ設計者ですので重々承知です
しかし、腕時計全体の厚みを抑えるために、パーツ単体の厚みを変えるとなると、さらに難易度が高いのは容易に想像できます
理由は、「強度が下がる」「コストが上がる」と、非常にリスキーな選択肢になるため
強度が下がるとなると、パーツの寿命にダイレクトに関わってくるため、そう簡単に変えるわけにはいきません
さらにコストも上がるとなると、特にオリエントのような、コスパを重視してくれているメーカーにとっては命取りになりかねません

予想、間違っていたらメーカーの方すみません…
コンセプトに”ライト(軽快感)”とあるのにそんなに軽くなっていない
『MakoⅢ』の重量は169g
『Mako40』の重量は165g
こちらもコンセプトに”ライト(軽快感)”とあるにしては、そこまで重量は減っていません
実際このサイズ感の機械で、重量を減らすのは大変なのだと、同じ機械設計者としては胸中お察しします
むしろこれだけデザインが変わっていても、サイズも小さく、防水性能や精度を維持しつつ、この価格で作りあげるとは驚異的です
裏透けモデルは相変わらずなさそう
『Mako 40』の裏蓋はスケルトンではありません
『Mako』は、スケルトンデザインが得意なオリエントにしては珍しく、裏蓋がスケルトンではありませんでした
『Mako 40』でもそれは変わらないようです

出典:Orient Mako 40 RN-AC0Q03S – オリエント公式オンラインストア (orient-watch.com)

個人的にはスケルトンが好みなので実装されてほしかったです
競合ダイバーズ『SEIKO5スポーツ』と比較してみました
最近ラインアップを増やして勢いに乗っている、SEIKO5スポーツと比較しました
よければ参考にしてください

SEIKO5スポーツは、私自身も所有しているので、『Mako 40』と比較してどのような印象を受けるのか非常に楽しみです
メーカー | ORIENT | SEIKO |
---|---|---|
機種 | Mako 40 | 5 スポーツ |
価格 | \48,400 | \40,700 |
パワーリザーブ | 40時間以上 | 41時間 |
精度 | 日差+25秒~-15秒 | 日差+45秒~-35秒 |
ケース径 | 39.9mm | 38mm |
厚み | 12.8mm | 12.1mm |
重量 | 165g | 140g |
表風防 | サファイアクリスタルガラス | ハードレックス(ガラス) |
裏風防 | ステンレス蓋 | ハードレックス(ガラス) |
防水 | 20気圧 | 10気圧 |
日付表示 | 日付のみ | 日付・曜日 |
画像 | ![]() | ![]() |
参照元 | Orient Mako 40 RN-AC0Q03S – オリエント公式オンラインストア (orient-watch.com) | SBSA225 | セイコーウオッチ (seikowatches.com) |
Orient『Mako40』の発売日
当初は2023年9月7日発売予定でしたが、10月26日に延期されました
販売ページを見たときに”在庫切れ”と表示されており、

そんな一瞬で完売するほどだったとは…買っておけばよかった…
と思っていましたが、販売延期されたためだったようです
まとめ:学生や新社会人のちょっといいダイバーズをお探しの方におすすめ
次のような方に、オリエント『Mako 40』をおすすめします
- 都会的なデザインの腕時計が欲しい方
- ちょっと珍しいダイバーズが欲しい方
- ビジネスシーンでも使えるけど、遊び心も少し入った腕時計が欲しい方
オリエントは大きめの家電量販店に置いてあるくらいにはお求めやすいので、発売日に、ぜひ実物を見に行ってみてください