【書評】副業は本業の活用と外注化で両立する【副業と転職のかけ算】

はじめまして。普段はメーカーで機械設計をしているベルと申します

この記事は、本業で1000万円・副業4000万円稼いだmoto著『転職と副業のかけ算』の書評になります

この記事は、私の実体験も織り交ぜて書いてます

本の内容と違う解釈があることは、ご了承ください

このため、この記事を読んだ後は、ご自身で本を読むことをオススメします

この記事が、皆さんの悩みを解決する一助になれば幸いです

転職して年収を上げたい

サラリーマンとしての市場価値を上げたい

給料以外の収入が欲しい

老後のお金の不安を減らしたい

僕は、こうした人たちにとって一つのロールモデルになりたいと思っています

転職と副業のかけ算

転職で年収を上げる方法

まずは転職で、本業の年収を上げるには、次の3つの方法が必要

順番に解説してきます

絶好調の時に転職する

転職のタイミングは、在籍期間は気にせず、現職が絶好調な時がベスト

理由は、採用者は「何をしたか」を重視するため

キャリアアップを目指すならば、今の仕事が絶好調で、次の仕事もうまくできる自信があるタイミングを狙いましょう

転職で最も評価されるのは「考えたうえでの行動経験値」です。

転職と副業のかけ算

情報を大量に集める

大量の情報、特に求人を見ることで、高年収の仕事に必要な能力を把握します

いま社会で求められている力と、あなたの能力の、共通点の有無がわかるため

共通点がある求人が見つかれば、あなたが活躍できる職種の幅や、求められている意外な会社も出てきます

さらに、いまの年収の妥当性や、自分の立ち位置もわかります

求人情報は、企業の声そのものですので、大量に見ることで、より良い転職につながります

求人を検索して情報を集めるにはコツがあります。そのときに自分が興味を持った業界や、同業種の求人に絞るのではなく、「年収800万円以上の全企業」といった、いまより高年収の求人を包括的に見るのです。

自分よりも高い年収の求人を眺めていると、「年収の高い求人では、どういう人が求められているのか」がわかるようになります。どんな能力を持った人が、どの業界で求められているのか、その求人の年収と、今の自分の年収にはどれくらいの差があるのかなど、気づきは山ほどあるのです。

転職と副業のかけ算

転職エージェントから求人を引き出す

大量の求人を見るには、転職エージェントを活用するのも有効です

どのエージェントも、持っている求人はほぼ同じなので、「いかに自分に合った求人をもらえるか？」が重要です

自分に合った求人をもらうには、転職エージェントの種類ごとに、適切な対応方法があります

転職エージェントをフル活用して、自分の本当に欲しい求人を割り当ててもらいましょう

いい転職エージェントは面談で、「自分のいいところ」だけでなく「よくないところ」や「伸ばすべきポイント」を教えてくれます。直近の転職成功だけでなく、その次のキャリアまで見据えた提案をしてくれるのです。

転職エージェントは人によるので当たり外れもありますが、定期的に自分の値段を見直す機会を持つことは、自分の年収を高めるうえで必要です。自分の働き方を定期的にメンテナンスし、日々正しくアップデートすることを意識してください。

転職と副業のかけ算

転職先は業界で選ぶ

転職先は、年収の高い業界か、伸びている業界を選びましょう

理由は、結果的によい転職につながりやすいため

例えば、伸びている業界であれば、今までにないポジションや経験を得ることができます

そのため、需要の高い、よいキャリアを築くことができます

転職先に伸びている業界を選ぶことで、あなたのキャリア形成にプラスの経験を追加できます

転職先の選び方としては、「今儲かっているのか？これから先、儲かる見込みはあるのか？」を考えてみてください。給料は売り上げが立ってこそ出るものなので、儲かる市場に身を置くことは年収を上げる要素になります。

転職と副業のかけ算

採用される職務経歴書の書き方

採用される職務経歴書の書き方は、次の通り

順番に解説していきます

相手のニーズを把握し、それを満たした職務経歴書を作ることです。

転職と副業のかけ算

求人からニーズを把握する

やりたい仕事の求人読むことで、企業ニーズを把握します

求人に書かれている”求める能力”が、そのまま企業ニーズになります

他にも、次の媒体にもニーズを把握できます

• 社員インタビュー
• 企業の口コミやネガティブなニュース（の裏を読む）
• IR情報

たくさんの企業情報を知ることで、企業の問題と課題を推測でき、自分の売り込み方がわかってきます

求人は「何らかの課題を解決してくれる人」を求めて出されているので、その課題を把握し「自分が過去に同じような課題を乗り越えた経験」を記載することで「相手が欲しがる経歴」に近づいていきます。

転職と副業のかけ算

企業ニーズとの共通点を見つける

求人に書かれた”応募資格(MUST)”に該当しそうな、自分の経験を書き出します

該当しそうな経験がなくても、違う視点で考えて、近しい経験ではないか考えてみましょう

例えば、ある求人で設計経験が求められていても、あなたにはサービスエンジニアの経験しかない場合

サービスエンジニアとして、設計のアウトプットを見る機会が多く、その修正まで経験しているため、設計業務も理解できている、と考えることもできます

いままで経験してきたことを、さまざまな視点で棚卸することで、多くの企業ニーズと合致させてみましょう

自分が働いている姿を「映像レベル」で想像すれば、おのずと「今の仕事との共通点」が見えてくるはずなので、自分が働く姿を想像できるのもポイントです。

転職と副業のかけ算

ニーズとの共通点をわかりやすく書く

企業ニーズと合致している、あなたの経験を、わかりやすく職務経歴書に書きましょう

会社での実績を「どうやって実現したのか？」を具体的に示すことで、企業があなたの魅力に気づきやすくなります

次のことをわかりやすく、定量的に盛り込むことを意識しましょう

現職での評価ではなく、”あなたにできること”を伝えて、採用者の企業で活躍できるイメージを表現しましょう

企業が知りたいのは社内評価ではなく「あなた個人で、どれだけの売り上げがつくれるの？」という点です。

転職と副業のかけ算

受かる面接で伝えること

面接では、次の3つをわかりやすく伝えることで、採用に繋がります

順番に解説していきます

スキル：自分にできること

あなたにできることを、面接官に的確に伝えましょう

まずは、現職の会社・組織レベルの目標と、あなたの関連性を示す

その上で、行動したことを、わかりやすく伝えことで、面接官からの評価も上がります

自分に与えられた目標だけでなく「会社として目指している景色」まで踏まえて話ができると、もう一段高い評価に繋がります。

会社が目指している「上流部分（会社全体の目標）」を見つつ、自分が任されている「下流部分（手元のミッション）」を実行して、自分のせいかだけでなく、会社の成果につながる成果や行動がとれる人は、とても評価が高いです。

転職と副業のかけ算

基礎能力：転職後のスキルの再現性

転職後の会社であなたが働く姿を、自分と相手に、明確にイメージさせます

「転職後も、自分の能力を発揮できるか？」を、相手に的確に伝えるため

転職後の働く姿をイメージさせるために、会社の情報収集を徹底しましょう

あなたと採用者の会話を通して、あなたの力を活かせる共通点を、多く共有することで、転職後のイメージをはっきりとさせることができます

人間性：自分の意見

問われたことに対して、あなたの意見を言えるようにしましょう

面接では、どれだけ対策をしても、予想外の質問をされます

対策は、あなたのまわりの情報に、普段から自分の意見を持ち、発信することです

SNSでもいいので、見た情報に対して自分の意見を発信することで、情報感度の向上・自分の意見の確立する力を身につけましょう

転職活動をきれいに終える方法

転職活動で内定をもらい、退職～入社までをきれいに完了させるには、次の3つが重要です

順番に解説していきます

転職開始時点で高年収を希望する

転職後に希望通りの高年収を実現するには、転職活動開始直後の面談で、エージェントに「転職の軸は年収」と言い切ること

理由は、企業側があなたを採用する場合、エージェントにあなたの希望条件を聞くため

ただし、年収額を決めるときは、転職先の業界・企業の給与体系を、知ったうえで決める必要があります

理由は、給与体系を超えた年収を希望しても、企業側があきらめてしまうため

一方、理にかなった高年収を、転職活動開始時点から準備しておけば、企業との年収交渉に勝つことができます

退職理由はどうとでもなる

現職を確実に退職するには、家族の事情を理由にすれば、後腐れなく退職可能

現職の会社は、あなたの素直な転職理由では引き下がらない可能性が高いです

辞めてほしくないので、あなたの素直な転職理由を「今からでも再現するからやめないでほしい」と提案してきます

そのため、転職する素直な理由を告げ、引き止められた場合は「実は家族の都合もあって…」と言えば確実に辞められます

退職するのは、後ろ髪を引かれるくらいの状態がベストです。意思決定はあくまでドライに行い、自分のキャリアを築いてください。

転職と副業のかけ算

転職直後は職場の人間関係把握から

転職先への入社直後は、職場の人間関係を把握することで、仕事を進めやすくしましょう

理由は、職場のキーマンを見つけることで、仕事達成条件を早く理解できるため

人間関係を把握し、入社3か月目くらいから、成果を出せる環境を整えましょう

入社1か月目は社内の人間関係を理解して、自分のポジションを得る。

2か月目はビジネスの状況を理解して、自分がやるべきことを見つける。

3か月目は、それまでに把握した職場の状況と、自分がやるべきだと思う仕事を役員クラスにも伝え、自分で成果を出す。

転職と副業のかけ算

本業を育てた後に副業をする

サラリーマンが副業を始めるならば、次のように実践することがオススメ

順番に解説していきます

本業で得た知見を活かす

サラリーマンが副業を伸ばすには、本業で得た知見を使って、副業を立てましょう

発信テーマは、リクルートが取り扱っているものに絡めると、伸びるコンテンツを作りやすい

理由は、大きなお金が動く、人生を左右する意思決定をサポートしているコンテンツが多いため

結婚、転職、車、家など、人生の分岐点になり得るイベントは、人の数だけ、事例が多種多様です

そのため、サポートになる情報は、多いほどいいので、自分もその一端を担うことで、副業を成功させるチャンスをゲットしましょう

副業で稼ぎたい金額を決める

副業で稼ぎたい金額を決めることで、作るモノや、副業のやり方を決めやすくなります

金額が決まると、自分にできること・これからやることで、稼げるか判断できるため

例えば、月5万円を目標にするならば、稼ぐ手段は「ブログで適切か？」

また、「さらに上を目指せるか？」も含めて、副業内容を決めることができます

副業の目的をはっきりさせることで、副業の取り組み方を決めていきましょう

効率化に全力をそそぐ

本業のある方は、時間の効率化が超重要

理由は、本業の合間をぬって副業せざるを得ないため、圧倒的に時間が不足します

副業の作業については、まずは自分でやってみる

やった結果、自分にもできることは、外注化してみましょう

副業は、楽に稼ぐことはできませんが、時間をお金で買うことで、副業で成果が出せる重要なことに専念することで、効率よく稼ぐことは可能です

成果や目標にコミットして、あきらめずに継続できる人が副業に向いていると思います。もちろん、ブログを書いているだけで稼げたらそれに越したことはないですが、「なぜ、その人たちが稼げるようになったのか？」という視点で考えられないと、自分にお金は回ってきません。

転職と副業のかけ算

まとめ：転職で本業最大化してから副業に取り組む

本業で年収を最大化できるように転職を活用し、そのノウハウで副業を育てましょう

副業はあくまでも”副”業で、まずは本業を転職を活用して最大化させます

そのためにも、年収の上がる転職を実現し、需要の高い経験を、副業でアウトプットしましょう

本業も副業も成果を上げて、”自分”という会社が、より良くなるよう生きるためにも、『転職と副業のかけ算』を読んでみてはいかがでしょうか

「将来的にどの会社でも活躍できる力をつけられる会社にいきたい」というのは、向上心があるように見えて、根底にあるのは受け身の姿勢です。
会社というのは、自分が何かを学ぶためにある場所ではなく、お金を生み出し、世の中をよくするための組織です。そして、どこでも活躍できる人とは、組織を成長させられる人です。

会社のあらゆる機会を利用して自分が成長しつつ、どんな会社の成長も牽引できる人材。これこそが「市場価値の高い人材」です。

転職と副業のかけ算