はじめまして。普段はメーカーで機械設計をしているベルと申します!
このページではコスパの優れたメカニカルキーボードで定評のある、A.JAZZ『AK992』をご紹介します
- 机が狭くてコンパクトなキーボードが欲しいけど、フルサイズ並みの機能性が欲しい
- コンパクトでも、変な配列はちょっと…
- 打鍵感の良い、安くて良質なメカニカルキーボードが欲しい
今回ご紹介する『AK992』は、コンパクトながら、フルサイズの利便性を兼ね備えた99キーのキーボードで、そこまで特殊な配列にもなっていません
- ショートカットキーを積極的に使用する
- 通常のテンキーが欲しい方
- 予算5000円前後で購入検討されている方
上記のような方にオススメです
この記事の内容
- コンパクトながらフルサイズ並みの利便性を持ったキーボード『AK992』のご紹介
- おすすめの購入方法→Amazon
この記事は、A.JAZZ『AK992』を実際に使用した、実体験に基づいてこの記事を執筆しています
激安メカニカルキーボードは当たり外れがあるため、この記事を読んで、いい点・悪い点ともに納得してから購入しましょう!
コンパクトで機能性の高そうな99キーメカニカルキーボードを購入してみた
ゲーミングキーボードや、マウスなどを販売している中国のメーカー”A.JAZZ”から、99キーのメカニカルキーボードが販売されていたため、購入してみました
購入した結果、自分にとっては大正解でした
購入してよかった理由としては、フルサイズキーボード並みの機能性を備えながらもコンパクト
さらに、5000円前後という破格で購入できるメカニカルキーボードというのが大きな要因です
私のデスク環境と要求は次の通り
- 狭い
→奥行60センチ×横幅90センチの机) - モノが多い
→右手にはマウス、左手には本、正面はディスプレイ - テンキーやキーは多い方が良い
→エクセルやショートカットキーをよく使う
以上のことから、フルサイズキーボード並みの利便性がありながら、コンパクトなキーボードを求めていました
『AK992』を購入した結果、私の机のサイズや用途には、大正解でした
次から、より具体的によかったところ、気になったところをご紹介していきます
『AK992』の最高なところ
『AK992』は個人的に、最もコスパの優れた、最高のメカニカルキーボードだと考えています
2023年10月現在販売されている、5000円前後の99キーキーボードの中でも、A.JAZZの『AK992』以外でこれほどコスパの優れた製品は見当たりません
理由は大きく次の3つです
- メカニカルキーボードながら5000円という破格の安さ
- それでいて利便性が確保された配列
- さらに機能性や付属品が豪華
それぞれ、具体的に解説していきます
あらゆる接続方法に対応し、切替も簡単
無線・有線接続ともに対応可能です
5000円前後で販売されている、99キーサイズのメカニカルキーボードで、Bluetoothも含めた無線接続も備えているのは、珍しいです
実際、この価格帯のメカニカルキーボードでは、有線接続のみといったことも珍しくありません
さらに、Bluetooth⇔USB⇔有線の切り替えには、キーボードを裏返す必要もありません
側面のスイッチを切り替えるだけで接続方法の変更が可能で、楽に接続切り替えができます
接続方法や、接続切替に関するストレスはほぼ発生しない、優れたメカニカルキーボードと言えます
- Bluetooth接続可能で、さらに3台のデバイスで切り替え可能
- USBレシーバを接続先に挿入して接続可能(2.4GHz)
- 有線接続も可能(キーボード本体はtype-C接続)
音量スイッチまでついてくる
音量調節やミュートのON/OFF切替可能な、ノブが付いています
便利かどうかはともかく、一度使うとノブがないキーボードに戻りにくくなってしまうんですよね…
こういったノブのような、キー以外の機能をもつボタンは、ゲーミングキーボードで1万円以上の価格帯で初めて付いてくるような機能です
そのノブが、5000円前後のメカニカルキーボードに付属していることは、”すごい”としか言えません
ノブ付きのキーボードは「高価で手が出せなかった」という方も、このキーボードで試してみるのもいいのではないでしょうか
付属のコイル状ケーブル&アビエイターコネクターが最高にかっこいい
同梱されている、有線接続用のケーブルが最高にかっこいいです
コイル状ケーブル&アビエイターコネクターのメリット
- ケーブルの取り回しやすさ向上
- 取り外しが便利
上記のメリットもありますが、キーボード界隈では、コイル状のケーブルとアビエイターコネクターは”おしゃれでかっこいい”とされています
しかし、このコイル状ケーブル&アビエイターコネクターは単品で購入する場合は、安くても2千円程します
それがなんと、5000円前後のメカニカルキーボードである、『AK992』では付属品として同梱されています
これだけでもかなり購買意欲を掻き立てられました
コイル状ケーブル&アビエイターコネクターは高級なものならば、1万円を超えてくることも
コイル状ケーブル&アビエイターコネクターは、基本的にロマンでしかありません
しかしケーブルも含めて、”かっこよさ”を求めている方であれば、「コイル状ケーブル&アビエイターコネクターが付属している」という点でもおすすめしたいキーボードとなっています
『AK992』の気になる点
個人的には、『AK992』には不満なところはありませんでした
しかし、「人によってはこれは気になるかもしれない」と感じたところはありましたので、次から解説していきます
ファンクションキーの配置
ファンクションキーの間隔が確保されていないため、ブラインドタッチがフルサイズキーボードに比べて難しくなっています
『AK992』では、すべてのファンクションキーがつながった配置になっているため、狙ったキーを押しにくくなっています
フルサイズキーボードの場合は、4キーごとに距離が確保されているため、押しやすくなっています
Webページの更新や、エクセルのセル入力の際によく押す「F2」「F5」キーを押す際に、押しにくく感じました
キーボードの高さ
キーボード全体の厚みがそこそこあるため、入力するときに指や手首が疲れやすいです
対策として、リストレストを購入することをおすすめします
A.JAZZからも、某メーカーそっくりのリストレストが販売されています
カラーも豊富にあり、自分の選んだキーボードの色と合ったリストレストを購入することが可能です
この記事を書くときにリストレストなしで使い続けましたが、リストレストがないと非常に疲れました…
色によっては汚れが目立つ
私が購入した白いキーキャップのモデルは、毛や黒いほこりがけっこう目立ちます
今のところ、黒い跡や黄ばみが発生する感じはありませんが、静電気を保有しやすいためか、ほこりや毛がくっつきやすい印象を受けました
人の手や、ハンディクイックルのようなものでは除去しにくいため、エアダスターを購入しておくことをおすすめします
また、エアダスターをする手間やコストを避けたい方は、キーキャップの色が暗めのモデルを購入するか、暗めの色のキーキャップに交換してしまうのも一つの対策です
電池容量はバックライト有/無モデルで3倍の差
バッテリーを内蔵しており、バックライト有のモデルは3600mAh
バックライト無のモデルは1200mAhと、モデルによって容量に3倍の差があります
√高性能のバッテリー:ゲーミングキーボードは1200mAhバッテリーが内蔵されており、ランプオフ効果は15日間、オープンランプ効果は3日間使用できます。半月のスタンバイにサポートできます。休暇や出張に十分な電力があります。
Amazon | A.JAZZ AK992 メカニカルゲームキーボード | バックライト無モデル
バックライトがどれほど電力消費するのかわかりませんが、私の購入したバックライト無のモデルでもそれなりにバッテリーは持つようです
というより、サイズ的に携帯するキーボードして考えていないため、バッテリー容量が欠点になるとは考えていません
逆に、持ち運びや、無線使用を考えている方にとっては、バックライト無モデルの使用時間は短いかもしれません
99キーキーボードのよさを伝えたい
私は『AK992』という99キーのキーボードを使って、「これが自分の求めていたものだ」と感動しました
この感動を伝えたくてこの記事を書いているのですが、まさに「コンパクトなフルサイズキーボード」を求めている方に本当にオススメです
この99キーキーボードの配列は、私の求めていた「フルサイズキーボードの機能性を求めながらもコンパクトなサイズ感」を実現しています
もはや『AK992』に限らず、99キーキーボードを皆さんに試してみてほしいと考えています
ということで、99キーキーボードとしての魅力を伝えるため、私が個人的に感動した点について次から書いていきます
良さ①”Delete”キーが単独配置
”Delete”キーが単独で残されていることは、ありがたいと感じました
フルサイズよりもコンパクトなサイズになる場合、”Delete”キーがなくなっていることが多いです
しかしこのキーボードは、ノートPCのキーボード配列と同じような配列で、”Delete”キーが単独で残されています
文書作成時は、”Backspace”と”Delete”を併用するため、単独で存在していると非常に便利です
良さ②テンキーがフルサイズ
テンキーが「+」、「-」、「*」、「/」、「Enter」含めたフルサイズで確保されているため、フルサイズキーボードと同等の機能性になっています
テンキーを残しつつも、コンパクトなサイズになっているキーボードの場合、「+」、「-」、「*」、「/」、「Enter」が省略されることがあります
これらのキーが省略されていると、エクセル操作などの記号を入力する作業が不便になります
テンキー配列がしっかりとあるため、エクセル作業などをフルサイズキーボードと同じように入力することが可能となっています
良さ③矢印キーもばっちり
矢印キーも、入力しやすい配置でしっかりと確保されています
コンパクトなキーボードの場合、キーボードのなかでも文字入力部分や、テンキーにかなり近い配置にされることが多いです
しかし、『AK992』では矢印キーが独立しているため、入力ミスが起きにくい配置にされています
矢印キーの位置は、フルサイズキーボードの配置と比較すると、やや手前側にあります
フルサイズキーボードに慣れていると、想定した位置になくて最初は入力ミスをしましたが、すぐに慣れました
矢印キーを残しつつも、利便性も損なわない、素晴らしい設計になっています
良さ④PgUp/PgDnを残す素晴らしい判断
ショートカットキーとして何かと使用する、”PgUp”と”PgDn”がしっかりと残されています
エクセルやブラウザのタブ切り替えのショートカットキーである、「Ctrl+PgUP/PgDn」が使えると、画面切り替えも楽に可能となります
「フルサイズキーボードをコンパクト化しました」というようなキーボードは、”PgUp”と”PgDn”がなくなっていることが多く、いざ使用すると意外と不便になることに気づきます
フルサイズキーボードでは、中心に位置している「Insert」や「End」がある部分はなくなっていますが、”PgUp”と”PgDn”が残っていると、フルサイズ並みの機能性を感じることができます
エクセルやブラウザで多用する私にとっては、”PgUp”と”PgDn”がしっかりと残されているのは本当に素晴らしいと感じました
激安メカニカルキーボードを購入する上で知っておくべきこと
ここでは、Amazon等で販売されている、激安メカニカルキーボードに共通してみられる注意点を書いておきます
仮に、私の記事を読んでいただき、さらに激安メカニカルキーボードに興味を持ってくださり、その上購入まで至ったとします
この際に、手放しで購入し、「思っていたのと違う」となることを避けるために、次のことは知っておいていただきたいです
ちなみに、Amazonの商品写真では、文字はキーキャップのほぼ真ん中に位置していますが、実際に届いたもののキーキャップでは上部真ん中に文字が位置しています
こういった写真と実物が異なるというのも、中華製品あるあるです
メカニカルキーボードは本来1万円はする商品
それが数千円で手に入るというのは、それなりのリスクが潜んでいます
それでは次から激安メカニカルキーボード購入時の注意点について書いていきます
価格相応の打鍵感
メカニカルキーボードは、打鍵感(キーを打つときの感覚)が優れていると言われますが、激安商品は次のような場合があります
- 打鍵音が大きいことや、金属反響音がすることも
- 1万円を超えるようなメカニカルキーボードには及ばない
- 個体差が大きい
やはり低コストでの生産のためか、品質は通常のメカニカルキーボードには及ばないこともあります
それでも、安価なメンブレンよりは打鍵感はかなり良いです
そのため、自分が求める品質にするには、DIYの必要が出てきます
英字配列
激安メカニカルキーボードは、英字配列という、日本ではあまり見慣れない配列になっています
英字配列の注意点
- PC本体の設定を変えることで、初めて正しく入力できる
- ”@”や”_”などの記号入力のキー配置が異なる
- 日本語⇔英語入力切替のコマンドが異なる
日本で販売されているPCのキーボード配列は、”日本語配列”と呼ばれ、世界的に見ればマイナーなキー配列になります
そのため、世界に向けて売り出している激安メカニカルキーボードとしては、マイナーな日本語配列のモノはほぼ販売されていません
世界でメジャーな”英字配列”のモノがほとんどです
日本で販売されているPCは日本語配列に対応させていることもあり、英字配列のキーボードを使用する際には「英字配列のキーボードを使用します」という設定をする必要もあります
- PC本体の設定変更が必要
- 文字入力は慣れが必要
私は激安メカニカルキーボードを使っているうちに、文字入力は慣れてしまいました
日本語配列と大きくは変わらないため、意外と大丈夫です
当たり外れはある
購入される場合は、ショップの評価も確認し、返品・返金対応可能か確認するようにしましょう
届いたものが、「軸の接触不良のため入力できないキーがある」といったことも起こり得ます
初期不良品に当たる確率はそこそこ高いです
実際、今回ご紹介した『AK992』もAmazonレビューの評価は、初期不良品が多いためか、あまりよくありません
しかし、私の購入したAmazonショップは、連絡すれば商品交換や返品もしっかりと対応してくれてそうでしたので、安心して購入できました
私が購入させていただいた”ATTACK SHARK US”さん、ありがとうございます!
商品を購入される場合は、販売元のショップレビューも確認してから購入するようにしましょう
まとめ
A.JAZZ『AK992』は次のような方にオススメです
- フルサイズキーボードの利便性を備えた、コンパクトなキーボードが欲しい方
- 複数機器で接続切替を行う方
- テンキーやショートカットキーを多用する方
- 机が狭い方
私が購入した『AK992』は小さなショップが販売しているためか、在庫数が少なめです
もしこの記事を読んで、購入をご検討してくださった方がいるならば、在庫があるうちに決断することを推奨します
新しいフルサイズキーボードとして、『AK992』をはじめとした、99キーキーボードが世に広まることを願っています