- やることが多すぎて、常に忙しい
- 家庭と仕事のバランスが取れない
- 優先順位の付け方がわからない
『エッセンシャル思考』は、あなたの人生からモノやコトをより少なく
しかしよりよくするために、次のことを学べます
- 選ぶために必要な時間の作り方
- 切り捨てる技術
- 自動でエッセンシャル思考を体現する方法
『エッセンシャル思考』は、こんな人にオススメ
- 多くのモノや、やることに囲まれている
- 常に時間に追われている
- 重要なことが多すぎて決めきれない
はじめまして。普段はメーカーで機械設計をしているベルと申します
この記事は、人生からムダなものを削り、かつ充実させる方法を教えてくれる『エッセンシャル思考』の書評になります
この本は有益な情報が多く、ムダを削るのが本当に難しかったです
ぜひご自身で読んで、血肉としていただきたい本です
この記事は、私の実体験も織り交ぜて書いてます
本の内容と違う解釈があることは、ご了承ください
そのため、この記事を読んだ後は、ご自身で本を読むことをオススメします
この記事が、皆さんの悩みを解決する一助になれば幸いです
忙しすぎてすり減っていると感じることはないだろうか。働きすぎなのに成果が出なかったり、どうでもいい作業に追われて仕事ができないと感じたことはないだろうか。つねに走り続けているのに、どこにもたどり着けないような気がしないだろうか?
ひとつでも思い当たることがあるなら、エッセンシャル思考を試してみたほうがいい。
エッセンシャル思考
エッセンシャル思考は目標に一直線に進む生き方
エッセンシャル思考は、本質的なことを追求し、自分の力を最大限発揮するための手法です
現代のように、たくさんのモノ・コトに囲まれていては、重要なことを見失います
たくさんのモノ・コトがあると、自分の注意力も散漫になり、エネルギーも消耗します
”二兎を追う者は一兎をも得ず”
中途半端な結果や、最悪の場合は損失をだすことにも繋がります
それを避けるために、「より少なく、しかしより良く」生きる仕組みを作る
その結果、自分にとって大切なことに集中する生き方となり、この仕組みづくりまでを、”エッセンシャル思考”としています
教えてください、あなたは何をするのですか/その激しくかけがえのない一度きりの人生で
エッセンシャル思考
エッセンシャル思考に必要な3つの技術
本質追求・フルパワーを発揮する、エッセンシャル思考を体現するには、次の3つの技術が必要です
- 本質を見極める技術
- ムダを捨てる技術
- エッセンシャル思考を仕組み化する技術
順番に解説していきます
本質を見極める技術
あなたにとって、本当に重要なことを見極める技術が必要です
理由は、たくさんのモノ・コトを取捨選択するため
見極める技術に必要なことは、次の5つ
- 孤独な時間
- ジャーナリズムを学ぶ
- 少しの遊び心
- 十分な睡眠
- 選ぶ基準
順番に解説していきます
孤独な時間
見極めには、孤独な時間が必要です
理由は、選択肢が多い現代では、選択肢を吟味する、十分な時間が必要なため
例えば、高い買い物をする時、商品を調べるのに、多くの時間を費やしたことはないでしょうか?
このように、何かを選ぶときには、多くの考える時間が必要です
まずは、考える時間を捻出するために、ひとりの時間を確保しましょう
はじめは、1日のうちの20分だけでも、小さな「考える時間」を確保しましょう
”孤独”になるには、カフェに行くなど、環境を変えるのも有効です
集中するためには、
集中せざるをえない状況に
自分を置くしかない。
エッセンシャル思考
ジャーナリズムを学ぶ
選択肢を見極めるには、ジャーナリズムを学ぶ必要があります
ジャーナリズムを学ぶために、記者(ジャーナリスト)になる必要はありません
あくまでも”ジャーナリズムの姿勢を学ぶ”という意味
理由は、情報の本質をつかみとるため
ジャーナリズムとは、大量の情報の中から、核心を見抜くこと
さらに、その核心の意味・重要性を理解することです
まさに、本質を見抜く力そのものであり、ジャーナリズムを学ぶこと、はエッセンシャル思考に不可欠です
エッセンシャル思考
単に情報を受け渡すだけなら、誰にでもできる。ジャーナリストの存在意義は、そこに本質的な意味を見いだすところにあるのだ。
ジャーナリストの目を手に入れるには?
エッセンシャル思考に必要な、ジャーナリストの目を手に入れるには、次の手段が有効です
- 記録をつけて振り返る
→自分の行動を1時間単位で記録して、1ヶ月後に見返す - 現場を知る
→発生している問題の本質を見極めるため - 基準を知る
→知識を付けて、基準を知ることで、普通/異常の判断をできるようにする - 問題を明確にする
→本当に解決しなければならない問題を決める
特に、”記録をつけて振り返る”ことは、オススメです
本書では、ジャーナル(日記)がジャーナリストの語源であることから、オススメされています
理由は、自分の現状を把握することができるため
自分がいままで何をしてきたのかわかると、自然と改善点や、変えたいところが見えてきます
自分自身の情報を把握し、その中から問題を見つけ出す訓練を積み重ねることで、ジャーナリストの目を獲得できます
自分自身の時間の使い方がわかると、ムダな時間を減らすことにもつながるので、ジャーナリストの目を獲得する以上のメリットを得られます
少しの遊び心
遊び心を持っておくと、本当に重要なことを見失わないでいられます
理由は、視野が広く保たれるため
遊び心を忘れてしまうと、柔軟な発想や、楽しくて夢中になれる状態が失われてしまいます
特に、広い視野の確保に、遊びは有効です
ほとんどの人がムダに感じることさえ、楽しめる心を持っておくことで、本質を見失わない視野を持つことができます
遊びなんてくだらないという非エッセンシャル思考の思い込みに、彼らはノーを突きつける。遊びこそが創造性と探究心の源だと知っているからだ。
エッセンシャル思考
十分な睡眠
十分な睡眠を確保しましょう
理由は、選択肢を見極める、余裕と判断力を最大限発揮するため
寝不足の状態では、正しい判断ができません
正しい判断をするためにも、毎日7~8時間は眠りましょう
睡眠不足が困るのは、そこを見極める能力が落ちて、優先順位つけられなくなるからである。
たっぷり眠ろう。そうすれば洞察力が高まり、発想が広がり、より少ない時間でより良い成果を上げることができる。
エッセンシャル思考
選ぶ基準
あなたにとって、選択肢を切り捨てる基準を持ちましょう
理由は、基準を作ることで、見極めを仕組み化するため
本書では、”90点未満のものは切り捨てる”ことが推奨されています
基準は、「ほとんど選べない」と感じるくらいにすると、本当に重要なことだけ残ります
ただ、あまりにも選べなくて困る場面が多いなら、ほんの少しだけ基準を下げることを検討するのもありです
自分なりの基準を作ることで、楽に・素早く判断できる仕組み作りにつながり、選択肢を見極めやすくなります
完璧な選択肢はすぐにやってくるかもしれないし、なかなか現れないかもしれない。だが、厳しい基準を設けるというその行為は、間違いなくあなたに自由を与えてくれる。他人や世の中や偶然に決められるのではなく、自分自身で選ぶ自由だ。「仕方なく」選ぶのではなく「選びたいから」選ぶ自由だ”
エッセンシャル思考
捨てる技術を身につける
見極めることができれば、次は”捨てる技術”を身につけます
理由は、”見極め”をより確実にし、実行するため
捨てる技術は次の3つ
- 完璧な本質目標をたてる
- 断り方を覚える
- 切り捨てる思想を身につける
順番に解説していきます
完璧な本質目標をたてる
完全に明確で、本質的な目標を決めましょう
完全に明確にする理由は、自分自身を確実に動かすため
例えば、完全に明確な目標があれば、それに繋がること以外はすべて無駄と、すぐ認識できます
すぐに認識できると、余計なことが入るスキがなくなり、無駄がなくなります
目標に数字まで含めると、さらに判断が早くなります
具体的かつ刺激的な、完全明快な本質的な目標を決めることで、無駄を切り捨てましょう
断り方を覚える
次のような、上手な断り方を覚えていきましょう
- 遠回しにNOと言う
例)やりたいのですが、仕事が手一杯で… - 別の何かにNOと言う
例)それはできますが、他の○○の仕事はできなくなりますが、よろしいですか? - 相手にメリットを与えるNOを提示する
例)言う通りにできますが、長期的に見たら、私ではなく、他の方がやる方がいいです
理由は、見極める技術を、実行できる方法を身につけるため
見極めが完了して、いざ実行に移すと、断ることには勇気が必要なことを痛感します
そこで、うまい断り方を知っていると、断ることに必要な勇気が、少なくて済みます
そのため、”上手な断り方”を身につけることで、見極める技術を実行しやすくなります
はじめは、うまく断ることが難しいかもしれません
その場合でも、なんとなく「イエス」と言うのではなく、勇気を出して「ノー」と言ってみましょう
一度でも「ノー」と言うことができれば、その後はかなり断りやすくなります
勇気が必要ですが、「ノー」という実践の中で、上手な断り方を身につけていく必要もあります
切り捨てる思想を持つ
判断基準の根底となった、切り捨てる思想を持つことで、日常生活全体をさらに洗練させることが可能
切り捨てる思想を持つ理由は、より広い範囲で、エッセンシャル思考を体現するため
例えば、見極める技術の根底となる、切り捨てる思想は次の3つ
- サンクコストにとらわれない
→まだコストをかけていないなら、いまからそれを手に入れる・取り組むのに、どのくらいお金と時間をかけるか? - 自分らしくないことは辞める
→自分に合わないコトはやらない、モノは買わない - ゼロベースで考える
→実績や前例を参考にせず、自分ならどうするかを考える
自分の基準を作った上で、もととなった思想を持つと、普段から判断基準にもとづいた行動になります
思想なので、仕事や、普段の行動にも反映されます
無駄を削ることは、あらゆる場面で有効
そのため、思想を身につけることができれば、人生ごと変わります
エッセンシャル思考で生きるということは、削除と凝縮と修正を、日々の習慣にすることだ。まるで呼吸するように、自然に生き方を編集しよう。
エッセンシャル思考
仕組みを作る
努力や根性ではなく、自動的にうまくいく仕組みを作りましょう
理由は、楽に実行できるようにして、エッセンシャル思考の継続を容易にするため
作るべき仕組みは次の3つ
- 最悪の事態を想定する
- 毎日目標が見えるところに表示する
- 日々の行動を手帳に書く
順番に解説していきます
最悪の事態を想定する
最悪の事態を想定することで、余裕を持ち、ムダな疲労を削減できます
理由は、自然と対策に考えが及び、余裕を持たせようと意識が向くため
実際に問題が発生しても、冷静に対処できるため、ムダがなくなります
さらに、準備に早めに取りかかることにも繋がり、仕事を早々に終える結果を得ることも可能
ムダに疲れないためにも、常に最悪の事態を想定しましょう
ものごとはけっして思うように進まない
エッセンシャル思考
毎日目標が見えるところに表示する
毎日、目標が見えるところに掲げることで、無意味な行動が減ります
理由は、常に「目標達成に関わる行動か?」という考えになるため
自然と、目標には関係ない、無意味な努力をやめるようになります
特に、一見よさそうな行動も含めてやめるため、負担が減るのに目標に近づく、一石二鳥なことも起こり得ます
ムダな努力をなくすためにも、目標は日頃から目にしやすいところに掲げましょう
仕事や日々の生活で、何があなたの進みを妨げているのだろうか。冷静にボトルネックを特定して取り除くことができれば、見違えるほどスムーズに重要なことを達成できるはずだ。
エッセンシャル思考
日々の行動を手帳に書く
日々の行動を手帳に書いて、少しずつでも確実に前進していることがわかるようにしましょう
理由は、少しでも前に進んでいるという感覚は、続けるモチベーションに直結するため
高望みは挫折につながるので、少しずつ結果を出すことを意識しましょう
小さな進歩を手帳に記録することで、着実にエッセンシャル思考を実践できるようになります
職場において感情・モチベーション・認知を高める諸要素のなかで、もっとも重要なのは、進歩しているという手応えである
エッセンシャル思考
注:最初はうまくできません
当たり前ですが、エッセンシャル思考は、はじめてからうまく継続して実践し続けることは困難です
理由は、技術を身につける時間や、思想を変える時間が中断に繋がります
また、いざ実践したら、捨てるべきではなかったことを、切り捨ててしまうこともあるかもしれません
しかし、そういった失敗も含めて、気長に実践して、長い時間をかけることでエッセンシャル思考が身についていきます
まとめ:ノイズのない人生を送りたい方におすすめ
『エッセンシャル思考』は、次のような人にオススメ
- 本当に重要なことを見極めたい
- 忙しい状態から脱却したい
- 断り方を学びたい
あなたの人生において、本当に大切なことを見極める手助けを、『エッセンシャル思考』はしてくれます
たくさんの情報があふれている現代こそ、本書は効果的
最終的にはミニマリストになりそうです
ただ、完璧なミニマリストになる必要はないように感じます
自分にとって、バランスのよいところを見つければ、妥協すれば十分
本書を読むことで、本当に大切なモノ・コトだけに集中して、無駄のない洗練された人生を送りましょう
「本当に重要なのは何か?」
それ以外のことは、全部捨てていい。
エッセンシャル思考