- 欲しい車が遠方にしかない
- 現車確認無しで購入した人、本当にいるの?
欲しかった『フェアレディZ』が遠方にしかなく、現車確認無しで購入しました
結論から言うと、下記に注意することで、中古車でも現車確認なしで購入可能
- 「買うお店は信頼できるか?」徹底的に調べる
- 故障の少ない・故障しても直しやすい車種を選ぶ
- 車の写真・動画・状態確認は遠慮なく聞く
はじめまして。普段はメーカーで機械設計をしているベルと申します
この記事は、実際に現車確認無しで、遠方から15年落ち10万kmの中古車を購入した体験記になります
車の検討条件
- 総支払額100万円前後で壊れにくい
- 楽したいのでオートマ(AT)
- できればスポーティな車で上級グレード
上記の条件と、憧れから日産の『フェアレディZ(Z34)』を購入しました
100万円超の買い物で、中古品を、実物も見ずに買うのは超怖かったです
が、車種選びの段階から、外れを引く確率を下げるよう意識しました
購入前に、ネットで現車確認なし購入の情報を調べました
しかし、遠方からの現車確認なしの購入体験記がほとんどありませんでした
私と同じような悩みを持つ方の役に立つよう、この記事にまとめました
中古車購入は、人・車種・お店によって千差万別
この記事の情報を活用される場合は、あくまでも自己責任でお願いします
この記事が、皆さんの悩みを解決する一助になれば幸いです
遠方購入でも車選びとお店選びが重要
遠方・現車確認なしでも、中古車購入の基本である、車選びとお店選びが重要です
遠方・現車確認なしでも、中古車選びの基本は変わりません
理由としては、遠方でも近場でも、”中古車購入”という事実は変わらないため
例えば、信頼できるお店から買うことができるならば、現車確認なしでも安心して購入可能
さらに、故障の少ない車種を選ぶことで、より安心して中古車を買うことができます
そのため、”信頼できるお店を選ぶ”・”故障の少ない車種を選ぶ”ために調べまくることが、遠方・現車確認なしでの中古車購入成功の秘訣
では、遠方・現車確認なしで買うための、具体的な調査手順を解説します
車選びは”壊れにくさ”と”メンテナンス性”重視
車選びで重要なことは、次の3つ
- 故障が少ないメーカー・車種を選ぶ
- 修理しやすい車を選ぶ
- 良いグレードを選ぶ
順番に解説していきます
故障が少ないメーカー・車種を選ぶ
中古で購入する場合、信頼できるメーカーの、故障が少ない車種を選びましょう
理由は、ただでさえ故障リスクが高い中古車が、より壊れるリスクのある、負債になりかねないため
安く買って乗り潰すつもりならば、お好きなメーカーのお好きな車種を選べば良いと思います
故障が多いと、修理費用がかさみ、最悪すぐに廃車
「新車や、程度のいい中古車と結局同じ額になってしまった…」となることを避けるためにも、中古車の場合は、信頼できるメーカーの、壊れにくい車種を選びましょう
修理しやすい車を選ぶ
壊れた場合に、修理しやすい単純な作りの車を選びましょう
理由は、壊れたときの修理費用を抑えるため
例えば、水平対向エンジンの場合は、車の命であるエンジンの故障が発生した場合、修理費用が割高になります
水平対向エンジンは、縦型のエンジンのメンテナンス性よりも劣ります
そのため、水平対向エンジンは工賃が通常よりも高く設定されているお店もあります
その車種特有の不具合が発生したときに「修理費用が安く済むか?」を、車種のレビュー等で入念にチェックしましょう
良いグレードを選ぶ
車種が決まったら、できるだけグレードのよい中古車を購入しましょう
理由は、よいグレードでも、中古車の金額は安くなっていることが多いため
例えば、私の購入した『フェアレディZ(Z34)』も、同じ条件であれば、グレード間で価格差はありませんでした
また古い車でも、上位グレードならば、最近の車に備わっている先進機能を装備していることも多く、快適です
中古車になると、新車当時ほどグレードによる価格差がなくなるので、できるだけ上位グレードの商品を探すことをオススメします
グレードが高いほど、良い素材が使われていることが多いです
良い素材が、必ずしも良いとは言えませんが、耐久性も高めなことも多く、中古車の故障リスク低減にもつながります
当時のカタログやグレードの情報も調べればすべて出てきますので、少しずつ調べましょう
お店選びは”信頼性”と”価格”の両立
中古車購入の、お店選びで重要なことは、次の3つ
- 違和感のない口コミで高評価なお店を選ぶ
- 適正な価格設定がされている
- 保証が付けられるお店
順番に解説していきます
違和感のない口コミで高評価なお店を選ぶ
違和感のない口コミで、高評価を得ているお店から購入しましょう
理由は、購入する中古車の、信頼性を確保するため
評判の悪いお店が、低評価な根本的な理由は、販売している中古車になんらかの問題があるため
トラブル後の対応が悪いのはお話になりませんが、根本的には販売している中古車の質が悪いことに起因しています
信頼できるお店を選ぶためにも、購入するお店の口コミは必ず確認しましょう
適正な価格設定がされている
同じ車種で、特定の条件での販売価格が、他店に比べて安すぎないか確認しましょう
理由は、極端に安い車には、何かしらの欠点がある可能性が高いため
中古車の販売価格は、基本的には年式と走行距離によるもの
それに加えて、車の劣化具合によって価格が多少前後します
そのため、相場に比べて価格が安いということは、なにかしらが劣化している可能性が高いです
価格につられず、特定の車種の相場を把握して、販売価格が適切にされているか判断しましょう
保証が付けられるお店
できれば、保証が付けれるお店を選択しましょう
理由は、故障リスクの高い中古車に、保証を提供できるほど、販売している車の信頼性が高いため
保証を付ける、付けないはあなたの判断に任せます
私の購入した「15年落ち・10万キロ」という中古車の場合、故障リスクが高いです
しかし、そんな車にも保証を付けれる場合、販売している車に自信があるとも読み取れます
そのため、古い年式・過走行な車にも、保証を付けてくれるようなお店を選びましょう
保証を付けることができても、故障した場合に言いくるめられて保証範囲外にさせられることもあります
そこはお店の口コミを調べて判断しましょう
車の確認をしつこくする
買う車とお店を決めたら、購入する車の状態を確認しましょう
もっともダイレクトに、中古車購入の成否を決めます
そのため、ここは店員さんを忙しくしてしまう後ろめたさがある方も、積極的に行動する必要があります
例えば、私が『フェアレディZ(Z34)』を買う時に確認した内容は、次の通り
- キズのある箇所の写真
→外装・内装ともに、擦り傷や凹み、シミやシワ、割れなど、可能なかぎり送ってもらいます
下回りやホイール・タイヤ溝や製造年月日も忘れずに依頼します
可能ならば、オイルインジケーターや、エンジン内部の写真も撮るよう連絡しましょう
自分が許容できる範囲(自分で補修できる・多少悪くても最寄りの整備工場で直せる)ならばOKです - 動くところの動画
→エンジン起動時やドア・ボンネット・リアゲートの開閉動画も要求しましょう
動画は断られることも多いですが、エンジン起動時の動画だけは必須
異音がないか確認しましょう - 整備記録の有無や、カスタムされている場合は、そのままでも車検に通るのか質問
→整備記録は、あれば良いですが、ない場合も多いです
その場合でも、お店が直接販売・買い取りした車の場合、きちんと整備された車だったのか教えてくれます
また、カスタムされている場合、車検に通らない可能性が浮上します
そのままでも通るのかお店に確認しましょう
お店側でもわからないと言われた場合は、カスタムパーツを特定し、車検対応なのか調べましょう
特にマフラーや車高の高さには、注意が必要です
お店の人も、全国から同じような質問がきてうんざりしていると思われます
そのため、依頼するときは本当に申し訳なさそうに連絡することで、お店の人をいたわりながら、確実に車の確認をしましょう
現車確認なし中古車購入は博打
根本的に、現車確認なしの中古車購入は、博打と同じです
理由は、数十万~数百万円の中古品を、実物も見ずに購入するなんて正気ではありません
特に、整備履歴もなく、よくわからないお店から、誰かのお古を買う場合、悪く言うならばジャンク品を適当に買うのと同じこと
そのため、まず間違いなく、中古車は現車確認した方がよいです
中古車購入の基本は、現車確認なので、見に行けるならば行きましょう
まとめ:中古車購入は徹底的な下調べが成否を分ける
現車確認なしの場合でも、中古車は、徹底的なお店選びと、車選びをして購入しましょう
私は1か月くらい、毎日カーセンサーやグーネットを見て、特定の車種の相場を把握
車種特有の不具合や、その対策
中古車選びの基準なども調べました
中古車は、見つけることが難しいリスクが、大量に潜んでいます
ただ、それらをクリアすることができれば、あなたのお気に入りの車を、無駄な時間やコストなしで、格安に手に入れることができる、最高の買い物になります
お店選び・車選びと、一つ一つクリアして、現車確認が難しい中古車購入でも成功させませんか?
おまけ:現車確認無し購入した時の本音
実際に、現車確認せずに購入して重要に感じたのは、最後に「買います」とい言う勇気を準備できるかどうかです
理由は、たとえ現車確認していても、そのお店も車も、「もっといいモノがあるかもしれない」と思っていると、「買います」と言うことは難しいです
現車確認なしの場合、この心理的ハードルが、一段と高くなります
競合が全国レベルになりますし、実車を見て「これいいな」という気分にもならないため、良く言えば冷静な買い物ができます
ただ、最後に「買います」と言うことができた大きな要因は、次の3つ
- 日本車なので、大きな修理でもせいぜい数十万円、それが2~3か所くらいなら払える
- 多少状態の悪い中古車でも、自力で直して快適に乗れるようにするのを、楽しさと取る
- ぶっ壊れたら、数十万円の軽自動車でしばらく過ごす覚悟がある
同じような条件の方は、現車確認無しで、購入に踏み切れる方と思います
これができれば、2024年現在、庶民にもできる”ネットでポチる”の究極の形だなと感じました