はじめまして。普段はメーカーで機械設計をしているベルと申します!
この記事では50年以上多くの方に読まれてきた本『アイデアのつくり方』をご紹介します
- いいアイデアを作る方法はないかな?
- 職場でアイデアを求められるけど何も思いつかない…
『アイデアのつくり方』がその悩みに効果的です!
50年以上、偉人も使ってきた正しい方法について書かれています
こんな人にオススメ
- いいアイデアを作れるようになりたい
- 新しいアイデアをたくさん生み出したい
この記事では、機械設計という仕事をしている私自身が「これは役に立った!」と感じた本を紹介します
もちろん仕事以外でも役に立つ本も紹介していきます
自身の実体験も織り交ぜて書きますので、本の言い分とは異なるように感じる箇所があるのは、ご了承ください
そのため、この記事を読んでいいただけた後は、みなさん自身が本を読み、自分なりの解釈を入れて、仕事や人生に役立てていただければ幸いです
アイデアの作り方は存在する
そもそもな話、アイデアには作り方が存在します
アイデアは突然閃くイメージがありますが、そこに至るまでに、知識の蓄積やきっかけが必ずあります
知識の蓄積やきっかけを得る過程も含めて、方法論にして本として販売されたのが『アイデアのつくり方』
アイデアの作り方に関して、作者は次のように述べています
つまり、アイデアの作成はフォード車の製造と同じように一定の明確な過程である
ジェームス・W・ヤング
具体的なアイデアの作り方
アイデアの作り方は、2つの原理に基づいて、5つの手順を踏む必要があります
まず第一に、本著ではアイデアのつくり方を”技術”とみなしています
”技術”を知るには、まずは基本的な原理を学ぶこと
ここでも本に従って、まずは原理からご紹介していきます
余談になりますが、あらゆることに通用する考え方ですね
どんな技術を習得する場合にも、学ぶべき大切なことまず第一に原理であり、第二に方法である。
ジェームス・W・ヤング
2つの原理
アイデアのつくり方を学ぶ前の、二つの原理は次の通りです
- アイデアは既存の要素の組み合わせ
- アイデアを作る力は、練習することで伸ばせる
順番に解説していきます
原理1:アイデアは既存の要素の組み合わせ
この世で”アイデア”と呼ばれるものは、すでにあるものを、どう組み合わせるかでしかありません
その組み合わせが珍しい・期待以上のものであった場合に、”アイデア”と呼ばれると、私は考えています
”何もないところから新しいものを作り出す”こと、ではありません
原理2:アイデアを作る力は、練習することで伸ばせる
アイデアを作る才能は、練習することで誰にでも伸ばすことができます
というのも、アイデアを作る才能は「ものごとの関連性を見つけ出す」癖に依存しているとか
そして”癖”のため、ありがたいことに身に付けることができます
その結果として、アイデアを作る力を伸ばすことが可能となっています
機械設計者は展示会に行って、開発品のアイデアを大量にインプットしたらよさそうですね
他分野のインプットには、あらゆるジャンルの読書がよさそう
5つの順序
アイデアのつくり方、5つの順序は次の通りです
- 全力で資料を収集する
- 資料を読みこむ
- 考えることを止める
- また考え始めて、続けた果てにアイデアを獲得する
- アイデアをだれかと共有し、ブラッシュアップしていく
それでは、順番に解説していきます
第一段階:全力で資料を収集する
まずは、ほしいアイデアに関連する資料を、全力でかき集める
理由は、大量のインプットがあるほど、組み合わせパターンが増えるため、アイデアを作る上では効果的なため
ここで言う”資料”は、何も書籍やWebページに限らずに、人に直接聞きこんで得た情報も含んでいます
このように、あらゆるメディア・手段を通じて、全力で情報をかき集めましょう
一方で、アイデアに関連しない情報収集も行います
アイデアというのは、意外な組み合わせから生まれるもの
そのため、欲しいアイデア以外のジャンルの情報もインプットすることで、思いもよらない組み合わせを作り出すことができるようになります
常日頃、少しだけでもいいので、あらゆる情報を取り込む時間を確保することも重要です
第二段階:資料を読みこむ
資料をとにかく読み込みましょう
様々な視点で見る・比較するなど、あらゆるもの同士の関係性を探ります
ここは短時間で済ませることなく、「これ以上は考えられない」くらい徹底すること
直視的な視点ではなく、斜に構えて見るのも効果的
この時に気づいたことは必ずメモすること
どんなに些細なことでも、Google keepやNotionを活用して書き留めて、整理できるようにしておきましょう
第三段階:考えることを止める
「何も思いつかない」と絶望するまで考えこんだら、考えることを止めましょう
理由は、視点が変わり、無意識下での思考が進む効果を見込めるため
自分では考えていないように感じますが、無意識下でも、脳は情報の整理整頓をしてくれています
この活動を促すためにも、自分の趣味やストレス解消になることを存分にやりましょう
好きな本を読む・映画を見る・音楽を聴く・運動する…
とにかく全く関係なく、いままでのストレスを吹き飛ばすくらいの勢いで考えごとから離れましょう
第四段階:また考え始めて、続けた果てに”アイデアのタネ”を獲得する
いよいよ「やばい。なにも思いつかない」となったら、考え事を再開しましょう
この後、「普段何気なく行っている洗面や、寝ている間に突然アイデアがひらめくことになる」と本著では書かれています
ここで出来上がるのは、アイデアのタネのようなもので、次の段階でアイデアを仕上げていく必要があります
第五段階:アイデアのタネ→アイデアに成長させる
第4段階で生まれた”アイデアのタネ”を誰かと共有しましょう
第4段階で生まれた”アイデアのタネ”は、未完成なところが多くあります
”アイデア”として実現するには、第3者と共有して、足りないところを洗い出す
そして欠点を埋めていくことで成長させ、”アイデア”に仕上げていきましょう
まとめ:アイデアを求められた時に、頼りになる一冊
『アイデアのつくり方』で解決できる問題は、次の通りです
- アイデアのつくり方がわからない
- 基本的な技術の習得方法がわからない
皆さんが”アイデア”を求められ、途方に暮れている時に必ず助けてくれる1冊です
50年以上も語り継がれてきた、間違いない『アイデアのつくり方』があなたを助けてくれます
一方、本の厚みは非常に薄いですが文体が古く、かつ和訳であるため、読みづらいです
帯に”60分で読める”と書いてありましたが、60分で読んだら内容はまったく理解できなさそうです
この記事が、皆さんが読む際に、理解の助けになれば幸いです
『アイデアのつくり方』と並行して読むのに、『思考の整理学』がおすすめです
『アイデアのつくり方』で書かれている内容以外の場面で、「この場合にはこう考える」という知識を深めてくれます